廃車手続きの完全ガイド — 永久抹消と一時抹消の違い・戻ってくるお金
動かなくなった車・乗らなくなった車を放置していても、4月1日を迎えるたびに自動車税はかかり続けます。この記事では廃車手続きの種類と流れ、戻ってくるお金を解説します。
廃車は2種類ある
| 永久抹消登録 | 一時抹消登録 | |
|---|---|---|
| 内容 | 車を解体して登録を完全に消す | 登録を一時中断(車は残る) |
| 再び乗る | 不可 | 再登録すれば可 |
| 向くケース | もう乗らない・動かない車 | 長期出張・保管しておきたい車 |
軽自動車では名称が異なり、永久抹消に当たるのが「解体返納」、一時抹消に当たるのが「一時使用中止」で、手続き先は軽自動車検査協会です(普通車は運輸支局)。
永久抹消(解体)の流れ
- 引取業者(解体業者)に車を引き渡す — 自動車リサイクル法の登録を受けた業者に依頼します。不動車は積載車での引き取りを手配
- 「移動報告番号」と解体完了の連絡を受け取る — リサイクルシステム上で解体が記録されます
- 運輸支局で永久抹消登録を申請する — 車検証・ナンバープレート(前後2枚)・所有者の印鑑証明書等が必要。業者や行政書士への代行依頼も可能です
ローンが残っていて車検証の所有者がローン会社・販売店になっている場合は、先に完済と「所有権解除」の手続きが必要です。
戻ってくるお金(還付)
- 自動車税(種別割) — 抹消した翌月以降の月割分が還付されます(普通車のみ。軽自動車には還付制度がありません)
- 自動車重量税 — 解体を伴う永久抹消で、車検残存期間が1か月以上ある場合に残存分が還付されます(抹消申請と同時に申請)
- 自賠責保険 — 保険会社で解約手続きをすると、残存期間に応じた返戻金があります(抹消後に自分で手続き)
- リサイクル預託金 — 解体に使われるため原則戻りませんが、廃車買取に出す場合は預託金相当額を買取額に含めて評価されることがあります
「廃車=0円」とは限らない
動かない車・事故車・過走行車でも、部品や素材(エンジン・触媒・アルミホイール等)に価値があるため、廃車買取専門店では値がつくことがあります。解体費用+レッカー代を払って処分する前に、廃車買取の査定を取って比較するのがおすすめです。まだ走れる車なら、通常の売却との比較も忘れずに(車を高く売る方法)。
手続きのタイミング
自動車税は4月1日時点の所有者に1年分課税されるため、手放すと決めたら3月中に抹消まで済ませると翌年度分の課税を避けられます。年度途中でも普通車は月割還付があるので、放置する理由はありません。
まとめ
廃車は「解体して永久抹消」か「一時抹消」の二択で、永久抹消なら重量税・自動車税(普通車)・自賠責の還付が受けられます。解体前に廃車買取の査定を取ること、ローン車は所有権解除を先に済ませることの2点を押さえておけば失敗しません。
※還付の条件・必要書類は制度改正で変わることがあります。最新は国土交通省・軽自動車検査協会・お住まいの自治体の公式案内で確認してください。